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フィギュアスケートの編曲やオペラについて雑多に書くブログ

高校生だったわたしがオペラの魅力に取り憑かれた経緯

 

こんにちは。

 

本記事では、私がオペラにハマった経緯について書いていきたいと思います。

 

私がはじめてオペラをフルで観たのは、高校2年生の頃。きっかけは、宇野昌磨選手のフリープログラムでした。

 

スケオタの私は宇野選手のプログラム曲がプッチーニの遺作、トゥーランドットに決まったと知りNHK BSプレミアムで放送していたブレゲンツ音楽祭でのトゥーランドットをたまたま目にしたのです。

 

 

昔から大規模な演出のものが大好きだった私がブレゲンツ音楽祭の湖上オペラに衝撃を受けないわけはなく、その日からオペラを見始めます。その当時はオペラそのものというよりか、演出の規模に驚かされました。

(トゥーランドットがてっきりヨーロッパとかそこらへんの話だったと思ってた衝撃もあり)

 

そこから『とりあえずプッチーニ見とけば間違い無いっショ!!』と思い、初演に忠実っぽい演出のマノン・レスコーやトスカ、蝶々夫人を鑑賞。

 

次に出会ったのは、ヴェルディの椿姫です。

 

ヴィオレッタ役はアンナ・ネトレプコアルフレード役はミスタービーンに似ているローランド・ヴィラゾンでした。この椿姫は、ネトレプコ知名度を一気に上げた有名な公演(ザルツブルグ音楽祭2005)。ここで、私の頭の中のオペラ歌手のイメージが音を立てて崩れます。(ブレゲンツではあまり有名な歌手は出演しないそう)


La Traviata Netrebko, Villazón zap 16

ヴェルディ:歌劇《椿姫》 [DVD]

ヴェルディ:歌劇《椿姫》 [DVD]

 

 

ネトレプコ、綺麗すぎでは?????

 

ネトレプコ のあまりの美貌と体の細さ(※2005年当時)、声の美しさに驚きます。そこから私の中でネトレプコ フィーバーが始まるのでした。

 

次に見たネトレプコ出演公演はこれまたザルツブルグ音楽祭の「ラ・ボエーム」でした。ミミにネトレプコ、ロドルフォに今をときめくP・ベチャワ、ムゼッタにはオペラ界のアンジェリーナ・ジョリーことニーノ・マチャイゼという布陣。


Anna Netrebko - La Bohème - Puccini - Salzburger Festspiele 2012 (Trailer)

ネトレプコさんが少し太っていたことはさておき、

演出がめちゃくちゃ好みやんけ!!!!

と感動。PSPが子どもたちのクリスマスプレゼントになっているにもかかわらずロウソクで部屋を明るくしていたことやマフで手を温めていたことは置いておいて、現代風で新しい演出がとても素敵だったのです。オペラの演出の可能性をここで知ることができました。

 

そしてついに、DVDの購入を決意。それが2007年ベルリンでのマスネの「マノン」でした。プッチーニの「マノン・レスコー」を見ていたわたしはだいたいの話の流れをつかめていたこともあり、ジャケ買いで即決。再びミスター・ビーンネトレプコ様(細身)のタッグです。

 

マスネ:歌劇《マノン》 [DVD]

マスネ:歌劇《マノン》 [DVD]

 

 


Massnet - Manon (Netrebko, Villazón, Daza, Fischesser )(2008)

いや〜〜〜〜〜衣装がとにかくかわいい!!!!!

オペラを見始める前は、みんなマリーアントワネットみたいな服を着て歌っていると思っていたのですが、全く違いました。この演出はネトレプコ様7変幻とばかりにバンバン髪の毛や衣装がマノンの年齢や環境に合わせて変わっていき、印象までガラッと変化していました。彼女のまろやかで伸びのある歌声がマノンという役柄にとても合う!

 

そして、さらなるネトレプコ作品を求めメトロポリタン・オペラのオンデマンドサービス(7日間無料)に手を染め出します。何が何でも7日間オペラを観まくってやる、とタカを潜りますが、オペラは15ドルをケチって死にものぐるいで観るものではない。ということに2日目にして気づき、1ヶ月見放題プラン(15ドル)の加入を決意。結果20作品ほどはメトのオペラを観ました。(日本語の字幕はないのでめちゃくちゃ英語の勉強になった)

 

愛の妙薬」や「ランメルモールのルチア」、「エフゲニー・オネーギン」などまずはネトレプコ作品をほとんど鑑賞。そこでわたしはあることに気づくのです。

マリウシュ・クヴィエチェンくん、尊い

ここにきて数々のメト作品をネトレプコ様とともに歩んでいたポーランドバリトン、マリウシュくんに心を撃ち抜かれます。最初は少し気になる程度でしたが「愛の妙薬」でのかわいすぎる動きの節々と素敵な低音ヴォイスに魅了されてしまい、ついに、ドン・ジョヴァンニを見始めてしまったのです。

これがヨーロッパ中の女をたぶらかしているの、わかりみしかないな

と急に語彙力を損失し、あまりのかわいさに彼のWebページをチェックするしかなくなります。

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は??????????

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えっ?????????????????

マリウシュ・クヴィエチェン、スペルは難しいが彼の歌声に感動することは簡単だ。彼はステージを支配するバリトン、会場中の酸素を吸っているようだ…ーシアトルタイムス

賞賛の言葉をドカンと配置し、真ん中にどうだ!!と言わんばかりのドヤ顔クヴィエチェンを配置するオフィシャルサイトのインパクトに腰を抜かしかけ、半強制的にバリトンの推しメンを決定させられました。

 

さらに彼の出演作を見ていくうちに、ロイヤル・オペラ・ハウスのドン・ジョバンニの演出に感動いたします。


Don Giovanni trailer (The Royal Opera)

もともとテクノロジーを使ったアートやら展示やらにとても興味があったので、テクノロジーの可能性も秘めるオペラの演出に奥深さを感じました。

 

その後二期会新国立劇場のオペラ公演に行くなどして生のオペラにも触れ、わたしはオペラの魅力に取り憑かれていったのでした。ネトレプコ様のコンサートにも行った!)

音楽の知識が薄くまだまだにわかなわたしですが、若者目線でオペラの楽しさを広められていけたらいいなと思います。

 

ではでは。