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フィギュアスケートの編曲やオペラについて雑多に書くブログ

個人的フィギュアスケート名演技集(2013〜2018)

 

こんにちは。

 

突然ですが、わたしは2013年にソチオリンピック代表選考会であったフィギュアスケート全日本選手権を見て以来、この競技がだいすきになり今に至ります。スケートファンの中ではまだまだ短いファン歴ですが、本記事ではこの5年間の間でわたしが忘れられない演技をまとめてみたいと思います。(町田樹さんのプログラムが3回も出てくるあたりの苦情は受け付けません)

 

1.町田樹 「Don't stop me now」

最初は何と言っても町田樹さんのDon't stop me now(通称ドンスト)です。このプログラム無しでわたしの観戦歴を語れません。フィギュアスケートエキシビションには、いわゆる「ネタ系」と「正統派」の2種類があると思っているのですが、このプログラムは完全に「ネタ系」です。簡単にこのプログラムの概要を説明すると、「ロックスターになれたらなぁ」という密かな夢を持つ少年が自分を解き放つという感じのものです。エアギターの振り付けが斬新ですね。2014年のソチオリンピックでこのエキシビションに衝撃を受けたわたしは、「この人を応援しなきゃいけない気がする」謎の使命感を背負い始めました。(そして現在に至る)町田さんは芸術性の高い正統派の演技が多い印象ですが、今思うと彼はこのオリンピックという大舞台でこのプログラムをやって良かったと心から思います。このひとは本当に自己をプロデュースする能力に長けていますね。


ICE GALA 2012 don't stop me now Tatsuki Machida

 

2.浅田真央 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」

日本中が涙した言わずと知れる名プログラムですね。オリンピックで女子シングル史上初トリプルアクセルを含む8つのトリプルジャンプに成功した歴史的演技でもあります。メダルこそ逃してしまいましたが、もはやその事実すらどうでもいいように感じてしまうほど素晴らしい演技でした。こだわり続けたトリプルアクセル、8つ目のトリプルジャンプを着氷した瞬間力強く握った右手、音楽と完全に一体化した最高難度のステップ、演技が終わった瞬間の涙、すべてにおいてこの時の感動を忘れられません。


MAO ASADA Sochi Olympic 2014 FS (NBC)

 

3.町田樹エデンの東

町田樹選手の代表作といえば、この作品。2014年さいたまで行われた世界選手権においてソチオリンピック金メダリストの羽生結弦選手を抑え、見事ショートプログラム1位に輝きます。ダイナミックなジャンプだけではなく、指先までピンと張った繊細な表現に美しい所作。「ティムシェル」な道を歩んだ「THE 町田樹」と言える名プログラムです。演技が終わったあと振付師のミルズ先生のところへやったー!!!」と駆け寄る姿とのギャップがとてもかわいいですね。


2014 W Tatsuki Machida SP B.ESP

 

4.鈴木明子 「オペラ座の怪人

オリンピックの枠の掛かった最終選考会、全日本選手権2013での演技です。

優勝すれば文句なしで代表になれるこの大会で、いち早くオリンピック行きの切符を手にしたのが鈴木明子選手でした。情感たっぷりにクリスティーヌを演じきった鈴木選手、振り向きざまで見せるラストポーズでの会場の感動の渦はテレビで見ていても十分に感じることができました。


Akiko Suzuki 2013 Japanese Nationals FS

 

5.ネイサン・チェン 「Mao's last dancer」

記憶に新しい2018年平昌オリンピックでのフリースケーティングの演技です。この演技を見てソチオリンピック浅田真央選手を思い起こされた方も多いと思います。というのも、当時の浅田選手のように金メダル候補だった彼は重くのしかかったアメリカ全土からのプレッシャーに押しつぶされ、ショートをまさかの17位で終えてしまったのです。その後に見せた意地の演技、史上初4回転を6つ成功させなんと羽生選手を破りフリーを1位で終えたのです。総合順位は5位だったものの、演技終了後の彼の顔が誇らしげでとても嬉しかったです。


Nathan Chen Free Skating(FS) 4K 180217 Pyeongchang 2018 Figure Skating Men Single

 

 

6.ミーシャ・ジー 「シェルブールの雨傘

ウズベキスタン代表ミーシャ・ジー選手の演技の中で一番心に残っている演技が、この「シェルブールの雨傘」です。注目すべきは最後の情感たっぷりのステップです。これほどまでに感情を爆発させたようなステップは後にも先にも彼にしかできないでしょう。この演技を見て感動しまくった挙句「シェルブールの雨傘」をレンタルし、ジャック・ドゥミにハマってしまった程でした。(<転送>現象)


Misha GE FS ISU 2015 World Championships

 

7.デニス・テン ヨーヨーマ「シルクロード

カザフスタン代表、ソチオリンピック銅メダリストのデニス・テン選手の四大陸選手権での演技です。演技終了後30秒ほど倒れ込んでガッツポーズするのにも納得の完璧な演技でした。民族的でリズミカルな音楽が彼のスケーティングと最高の化学反応を起こしています。


2015 4CC - Denis Ten FS B.ESP2

 

8.アシュリー・ワグナー 「ムーラン・ルージュ(One day I'll fly away)」

2015年の全米大会を優勝に導いたプログラムです。フィニッシュの時の笑顔がとてもかわいらしい〜〜〜!女優さんのような美しさとキレのあるスケーティングがかっこいいです。


2015 US Nationals Ashley Wagner Free Skate

 

9.エリザヴェータ・トゥクタミシェワ 「Batwannis Beek」

ロシア代表のエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手の2015年世界選手権の演技です。このプログラムで世界女王に上り詰めます。エスニックな雰囲気の曲が、彼女にとても合っていました。


2015 Europeans - Elizaveta Tuktamysheva FS B.ESP2

 

10,ガブリエラ・パパダキス&ギョーム・シゼロン 「ピアノ協奏曲第23番第2楽章 アダージョ

こちらも2015年の世界選手権での演技です。空飛ぶキスが絵画のように美しいです。(もはや芸術)まるで楽譜の上を滑っているかのような音楽との親和性の高さがすばらしい演技です。


Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON - 2015 World Championships - FD

 

 

11.羽生結弦 「SEIMEI」

彼がグランプリファイナル3連覇を果たした記念すべき大会での名演技です。この大会で叩き出した330.43という驚異的な総合スコアは、未だ誰にも破られていません。(グリーンルームのハビエルも平伏す圧巻の演技)会場中からの大声援を受け、まるで何かに取り憑かれたような神々しい演技に日本中が感動しました。


B.ESP. Yuzuru HANYU 羽生結弦 FS - 2015 Grand Prix Final

12.町田樹 「Don Quixote Gala 2017:Basil's Glory」

何も言わない、ただ見てくれ

見ればわかる


PIW横浜2017 町田樹 Don Quixote Gala 2017:Basil's Glory

 

13.樋口新葉 「Skyfall」

平昌オリンピック代表最有力候補と言われながら惜しくも全日本選手権で4位に終わった樋口選手。しかし、彼女がそこで立ち止まることはありませんでした。あの苦しい2ヶ月間、彼女がどんな思いでこの舞台に立ったのでしょうか。この最高の演技での銀メダルが、彼女の4年後への再スタートの大きな1歩になったことでしょう。


Wakaba Higuchi 2018 Worlds FS 'Skyfall' (B.ESP)

 

14.テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイヤー 「ムーラン・ルージュ

カ〜〜〜〜〜〜ムワッツメ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!

カ〜〜〜〜〜〜ムワッツメ〜〜ェェエ〜〜〜〜〜イ!

ア〜〜〜〜〜〜イウィルラブユ〜〜〜〜〜〜〜!!

アンティルマイダ〜〜〜〜イイ〜〜〜〜〜〜ングデ〜〜〜〜〜〜〜イ!!!!(ジャジャッ!ジャジャッジャン!!)(完)


Tessa Virtue and Scott Moir's Moulin Rouge at PyeongChang 2018 | Music Mondays