ミラノ万博備忘録3 −日本館−
こんにちは。
今回は、我らが日本館について書いていきたいと思います。
日本館の演出を担当したのは、インタラクティブなデジタルアートで今注目を集めている、チームラボです。
そのチームラボの技術力が結集した日本館は、パビリオンプライズの展示デザイン部門で見事金賞を獲得しました。すごい!さらに、最も好きなパビリオンでも1位に選ばれたとか。
そういうわけで、多い時には10時間待ちと大人気。待つことが苦手なイタリア人をここまでして待たせるということはすごいことです。
『10時間待つなら日本に行ったほうが早いのでは?』
と現地のニュースでも報じられていたようですね。
日本館のウワサは予々聞いていたので朝早く起きて開演時間より前にエントランスに並びました。開演と同時にダッシュです!!しかし日本館に着くともう列ができていました。めっちゃ走ったのに!!
なんと開園より先に並んでいたのは他国のパビリオンのスタッフたち。
そ、そんなのアリかよ!!
と思いましたがそれほどまでして日本館を見たかったんだなとも思い、なんとなく誇らしげな気持ちに。しかし、走ったおかげもあり結局30分ほどで中に入ることができました!
並んでいるゾーンにはシャチハタの印鑑が置いてあり、子供は赤・黃・緑、3つのはんこを組み合わせてお弁当を作ることができます。(怪しい年齢だったけど頼み込んだら貰えた)
そしていよいよパビリオンの中へ。入って最初のエリアは書道家の紫舟さんの作品の展示です。周りのイタリア人たちもそのかっこよさに興奮。
次はチームラボによるデジタルアートの展示。真っ暗な空間に、平たいキノコのような形をしたやわらかくて白い物がたくさん並んでいます。
ここでは、日本の四季をイメージしたプロジェクションマッピングが空間全体に投影されます。まるで自分が日本の田園風景の中にいるような気分になれました!
次の部屋は、インタラクティブなアートのエリアです。流れる滝にスマートフォンを入れ、あらかじめインストールしておいたアプリを起動し流れてくる日本食を引き寄せると、詳細が表示されるしくみです。自分のスマホと連動できるのがすごい!
そして食品サンプルがたくさん並べられた廊下を通って、つぎの部屋へ。
並べ方がとにかくかわいくて、小さい頃からサンプル好きのわたしはこのコーナーに大興奮でした。
次はなつかしのモリゾーキッコロの展示、モダンな食卓の展示と続き、最後にショーが始まります。
このショーでは、ファミリーレストランのように大きな机に6人程度が着席して楽しむ未来のレストランを体験できます。1人に1つ机にタッチパネルのディスプレイが用意されていて、そこに様々なものが映し出されます。操作はあらかじめ設置されているお箸でできます。
はじめに、日本料理のフルコースが画面上に出てきます。女将さんの美しい手で出される色とりどりの四季の和食を目で楽しめました。ここでは、和食の素晴らしさだけでなく、日本のおもてなしの奥深さも感じることができます。さらにディスプレイと会場全体の一体感も素晴らしかったです!このショーは本当に感動モノで、あっという間に終わってしまいました。
ショーが終わると、パビリオンの展示は終了です。パビリオンの横では、CoCo壱番屋やモスバーガー、サガミなど、さまざまな日本食をお手軽に楽しむことができます。
ちなみにわたしはココイチでカレーを頼みました。(チーズとかベーコンばっかり食べていたので日本のカレーが体に染み渡った)
こんな感じで、日本館のまとめを終えます。日本の魅力を改めて実感できる本当に素晴らしいパビリオンでした!