ミラノ万博備忘録5 -パビリオンゼロ-
こんにちは。
今回は、パビリオンゼロについて書いていきたいと思います。
なんかゼロとかつくといきなり中二病っぽくなりますが、パビリオンゼロというのはミラノ万博のメインエントランスから万博内に入った時に、入場者が1番最初に目にするパビリオンのことです。私が1番最初に入ったのもまた、パビリオンゼロです。
ここでは、食の歴史や大切さなど、食というテーマについて考えるとき基本となるさまざまな事柄を取り扱っています。
パビリオンゼロに入ると、まずはじめに大きな棚の形のエントランスがあります。ここが食の物語をたどるスタート地点です。そこを抜けると大きな木がそびえ立ちます。すべての食の根源となる自然を表しています。(たぶん)
2つめのゾーンは野菜、果物やさまざまな穀物の展示です。天井からぶら下がったスクリーンにはカラフルな野菜や果物が投影され、壁には種子や穀物など(本物!)がアクリルで仕切られ埋め込まれています。
3つめのゾーンは動物の展示です。私たちが普段口にする魚や肉の元となっている動物たちの白い模型が展示されています。かわいい。
4つめのゾーンは農業に関する展示です。野菜や果物を作るときに使う農具や水車が展示されています。水車は実際に動きます、すごい!
5つめのゾーンは食品の取引の展示です。今まで見てきたさまざまな食品が、加工され、宣伝されたのちさまざまな価格で売られていきます。
ここまでさまざまな食品が私たちの口に入るまでの過程を見ていきましたが、実はこのパビリオンの最後のゾーンで展示されるのは、廃棄となった食品の模型です。今まで、食品の流通過程を楽しく見てきましたが、それぞれのゾーンで展示されていたすべての食品たちが最後にはここに廃棄となって集められています。あえて今までそれぞれの食品がどのように生産され、私達の食卓に並ぶのかを視覚的に見せられたことで、より一層この問題について深く考えさせられました。パビリオンゼロ、奥が深い展示です。
これくらいで、パビリオンゼロのまとめを終えます。ではでは。